共感の時代 

努力する姿を見せないことがカッコいいとされた時代から、できなくても努力して、一生懸命に進む姿を応援する。

そんな「共感」が大切な時代。

誰もが知っている国民的元アイドル「キムタク」

彼は、平成時代、現在の芸能界では例える人がいないくらい視聴率をかせぎ、若者のファッションに影響を与えるような芸能人だった。

今でも体型も変わらず、相変わらず「キムタク」である。

彼は、まさに努力を見せないカッコよさを追求している代表者のように見える。

でも、時代の雰囲気とズレている。

あのカッコつけは、もはやギャグと思ってしまう若者もいる。

「完璧でカッコいい、オレ」は理解されない時代。

一方、オーディション番組で毎回ふるいにかけられそうになりながら生き残る、一生懸命に頑張る素人を、多くの人たちが応援する。

努力する姿勢に自分を重ね合わせて、応援する。

共感してファンになる。

陰で努力して、クールになんでもこなす人より、泥臭くても一生懸命さを見せながら進む姿に共感するんだから。

こういう時代の雰囲気から学べることは、「できないこと、上手く立ち回れないこと」など、まったく気にすることがないってこと。

もしかしたら、最初から「できる」より「上手くできない」から

「努力して上達する姿」の方が大切なくらいだから。

例えば、商品開発でも、「共感」ははずせないコンセプトだよね。

商品の成り立ちを含めて共感してもらうことがヒットにつながるから。

コンビニの新商品開発みたいな番組は、試行錯誤して店頭に商品が並ぶまでの物語に共感してもらう構成だよね。

ところが、こういう共感を欲する時代を逆手にとって悪さするヤツもいるんだよね。

「目的や志、使命に共感してくれ」

みたいなパワーワードを並べるの。

「目的や志、使命に向かって、努力している姿に共感」するのであって、言葉だけの共感詐欺をするわけ。

共感なくして人気者にもヒット商品にもなりにくい時代だから、

真偽に関係なく、世の中「共感」だらけになってしまう。

でもね。

共感が必要なのは間違いないの。

熱意を感じる姿勢は、必ず共感される。

クールに装う時代ではないんだ。

本当はいつの時代もそうで、カッコよさの目線が変わっただけかもね。

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