いろいろな人との付き合いを通して、100%確信していることがある。
それは、「人は誰しもプライドがある」ということ。
プライドの量や質は、人それぞれだけど、必ずもっている。
プライドについては、以前にも書いたような一般的なわかりやすプライドだけでなく、他人からはプライドに思えないことでも、本人にとってはプライドみたいなものもあるから、厄介なんだよね。
そして、そのプライドは、感情とモロに直結しているから、万一引っかけて感情を揺らしてしまうと、恨まれたり根にもたれたりして大変なことになるんだ。
厄介なことに、その手のプライドは、言動や容姿のイメージとまったく違うことがある。
お父さんの知人で、あるおじさんがいるの。
小柄な体型で、髪型は自分でバリカンで刈って、服装は、いつも国民的なライフウエアブランドな感じ。
実年齢は60歳前なんだけど、いつも70歳くらいに思われるらしい。
そんなおじさんなんだけど、中身は「プライドの高い超男前」なの。
中身(嗜好や振る舞い方)が、吉田鋼太郎だもの。
吉田鋼太郎がブサキャラの着ぐるみを着て生活している感じ。
みんな、彼のことを着ぐるみ状態で判断して小バカにしているけど、本人は、相当イラついているし、ストレスになっているようにみえるんだ。
きっと、深夜にバカにしている奴らのことを、呪ってるよ。
いつか復讐してやろうくらいのことを思っているよ。
そのくらい秘めたものをもっていそうだもの。
普段は穏やかな雰囲気の人であっても、急に感情的になってしまう人がいる。
穏やかに見えるから許容範囲が高いように思えて、ドカドカと突っ込んで、穏やかな雰囲気から感情的な雰囲気に変わる琴線のようなものを、容易く揺らしてしまうのだろうね。

人を見る時、付き合う時には言動や容姿から、一皮むかないとダメなの。
一皮むく作業が必要なの。
一皮むく作業は、簡単にできることもあるし、長い時間がかかることもある。
知り合ってから、何年もたってからわかることもあるから。
そして、一皮むいた「真の姿」と付き合う。
安易に容姿や雰囲気で判断して、バカにするような言動は気をつけないといけない。
外見ではわからない、真の姿を見極めて、相手を理解したいよね。
お父さんは、ちょっと小馬鹿にするような態度をとることがあった。
人の表面的な部分しか見ないで、接していたんだよね。
この人ならこのくらいのことは許容範囲だって決めつけて。
今思うと「あの野郎、許さねー」って思われたこともたくさんあったと思うよ。
太郎には、丁寧に一皮むく作業をしてほしいと思っている。