突出した成功を夢みることある?
例えば、誰もが知っている芸能人になる。
プロ野球選手になって、大活躍する。
起業して、途方もない資産を築く。
どの分野であっても、超一流になりたいし、目指さないことには実現しないよね。
ただし、超一流を目指すってことは、それ以外は捨てるってこと。わかるよね。
お父さんが通った高校のサッカー部は、全国制覇を目指すような部だったの。
元旦以外は、毎日練習と試合。
もちろん、学校行事は欠席。
修学旅行にも行かなかった。
部員たちは、普通の高校生活を過ごしていない。
全国制覇を目指すって、すごいことだと思ったよ。
でも、たぶんそのレベルを目指す人たちは、一般的な休養や楽しみなんかないんだよね。
社会人になって、やたらとでかい夢をもつ人がいる。
世界制覇するような夢は、社会人になる頃には、たいがいの人は無理だってわかってるから、著名人になるか資産家になるかってところかな。
そして、そのでかい夢を目指すには、他のことは、ほぼ全部捨てる覚悟が必要だよね。
結果、本人の努力と運によって、夢が達成したとする。
そこで見れる景色って、どうなんだろう。
達成感はあるかもしれない。
でも、それ以外の楽しみや幸せを捨ててきてるんだよ。
お金以外周りに何もないかもしれないし、そこまでの過程で多くの恨みをかっているかもしれない。
しかし、自分の夢は達成した。

お父さんは、とてつもない夢を実現した人には会ったことがない。
そこそこの夢を実現した人まで。
そんな、そこそこの成功であっても、捨ててしまったものが多くある。
家族のことをかえりみず仕事ばかりしたために、離婚や家族が崩壊したパターンなど、多くみてきた。
1つの夢を強く追い求めると、トータル的には、不幸になる確率が高くなると思う。
幸せを感じる要因は人それぞれだけど、お父さんなら、家族、仕事、健康、お金、趣味などがある。
こんないくつかの幸せを、クモの巣のようなグラフ(レーダーチャートって言うのかな)に幸せの位置をプロットして、正五角形に近い形になるのが幸せだと思っている。
バランスのよい幸せってやつかな。
ところが、劇的な人生を送りたいなら、バランスなんかクソくらえだよね。
スーパープロデューサーの秋元康さんも「記憶に残る幕の内弁当はない」って言っているとおり、バランスよく揃っているものは、1点ものに劣ることがある。
でもね、人生は、バランスよく高い位置で結ばれるような正五角形を目指すべきだと思う。
どんなに金銭的に成功しようが、健康がすぐれなかったり、家族を悲しませるような人生はいやだね。
バランスよく暮らすと、1点特化型より、心を落ち着かせて暮らせると思うよ。