お金の使い方は、「消費」「投資」「浪費」の3つに分けられると思っている。
消費は、生活するうえで必要なお金のこと。
住居費、食費、養育費などがそうだよね。
投資は、自身もしくは自分に関わる将来に向けて使うお金のこと。
自身には、貯金、資格取得などの学習、健康管理、交際など。
子供の塾などの教育費も、投資と考えられるよね。
浪費は、線引きが難しい。
例えば、高級レストランで3万円の食事をしたとして、食事は生活の一部だから消費だけど、「3万円も必要か」と考えると、浪費になる。
しかし、3万円を支払うことで、経験できる味やサービスを、経験と考えれば、投資にもなる。
結局、自分で贅沢だと思う部分が浪費になるのかな。
3つに分けた、「消費」「投資」「浪費」は、3万円の食事の話しのように、それぞれクロスオーバーするから、何が「消費」か「投資」か「浪費」になるのか、わからないことも多くある。
考え方は人それぞれだし。
いったい、どういうふうに「消費」「投資」「浪費」を使い分けたらいいのだろう。

お父さんは、以前話した「なりたい自分」になるためにお金を使い分けるべきだと思う。
生活するうえで必要なお金と貯蓄は、マストだよね。
貯蓄は投資の一部になるのかな。
貯蓄したお金があると、心が安定するし、緊急的な事態になっても、お金が助けてくれることがあるから、可能な範囲の金額で、定期的に貯蓄する癖をつけておいた方がいいよ。
だけど、その他の投資は、独身、既婚など人生のステージによるけど、どんどん使った方がいいと思うな。
ここで使うお金が「なりたい自分」へ近づけるのだから。
浪費は、どうしようか?
その場では、贅沢だと思っても、ちょっとした背伸びは必要だよね。
背伸び部分くらいの浪費なら、必要だと思うしね。
でもね、「自分へのご褒美」などと言い訳をするお金の使い方は、100%浪費。
どうせお金を使うなら、言い訳はしない方がいい。みっともない。
また、「消費」「投資」「浪費」の3つに分けるのは、収入の高低に関係ないから。
収入によって、「消費」「投資」「浪費」の割合は、変わるだろうけど、可能な範囲で、お金を使い分けてもらいたいし、そう意識する習慣をもってもらいたい。
そして、お金を無駄に使って欲しくない。
お金は、矛にも盾にもなるものだから。
最後に、もう一つ、他者へのために使う「寄附」がある。
「寄附」を、お金の使い分けの一つにするのは、すばらしいことだよね。
しかし、正直なところ、お父さんは、太郎にそこまで望めない。
自分自身でしっかりと歩めることを優先してもらいたいから。
自分のこともおぼつかないのに、いきなりアフリカの子供たちを助けようとするのは、順番が違うように思う。