太郎が生まれた時、太郎がどんな人になってもらいたいか考えたんだ。
魅力的で、慕われるて、頼りにされて、ユーモアがあって…。
これからも書いていくけど、お父さんは、お金の力を否定していない。
ところが、お金だけあっても幸せな人生を過ごせないのも事実なんだ。
みんなに好かれて、お金もついてくる。
そんな、欲張りなことを考えたの。
そんな人って、どんな人なんだろう。

お父さんなりに考えた結果、4つの性質にたどり着いた。
「強い意志」
「誠実」
「素直」
「明確な思考」
「強い意志」
誰でも、どんなことでも、おもったり願ったりできるけど、そのおもいを続けることが大切だし、一番難しい。
いろいろな能力の中で、やり続ける能力が一番すごいと思うね。
「誠実」
相手へのおもい。気遣い。
自分を犠牲にするのではなく、相手に敬意をもって、礼儀正しく接してほしい。
「礼儀は鎧」と言われるくらい、礼儀正しくふるまいは自分を守ってくれるんだ。
「素直」
誠実は相手に、素直は自分自身に向けて。
素直という言葉は子供っぽいけど、礼儀正しい行いと同じで素直に行動した結果、自分を守ってくれることがあるんだ。
テレビで武田鉄矢が「過去の自分が最大の応援者」って言っていたけど、本当にそう思うよ。
「明確な思考」
なりたい自分をイメージして、戦略的に生きてもらいたい。
誠実や素直は、いい人になる性質で、それ自体とても立派なことだけど、向上心を持って戦略的になれば、鬼が金棒ふりまわす無敵状態だよね。

この4つの性質に順列はないし、4つ全部そなえることもない。
というか、4つの性質全部がそなわっている人って、相当すごい人だよね。
本当のところ、4つのうち1つだけでも、身についてほしいと思って、太郎とは接してきたつもりだけどね。
こんな期待を太郎にしたお父さん自身は、どの性質も中途半端だと思っている。
しかし、意識しながら過ごすことで、少しづつでも向上すると信じてる。
そして、死ぬ寸前まで向上したいと思って生きることは、カッコいいと思うんだ。
いつか読んでてくれるだろう、太郎へ。