以前、ボランティアで貧困や悩みを抱えている若者の手助けをしている元暴力団員のドキュメンタリー番組を観た。
元暴力団員は、自分の過去の過ちを活かし、弱者や若者の更生を手助けしている。
そして、元暴力団員の妻もインタビューされていた。
「夫は、家族には何もしない。もちろん生活費も入れない」
「夫は、世のため人のためが一番だから」
こんな感じのことを話していたように記憶している。
この番組をみ終えた時、なんとも言えない違和感があった。
たしかに元暴力団員は、いま、人助けをしている。
助けられ、救われて、感謝している人もたくさんいるだろう。
しかし、奥さんや子供たちを助けているようには見えなかった。
一番身近な家族を助けず、遠くの人を助ける。
カンボジアに小学校を建築するために多額の寄付をしている経営者を知っている。
カンボジアに行って、現地の人たちに感謝され、子供たちの笑顔の素晴らしさを語っている。
ところが、経営している会社の社員にはパワハラ、セクハラなど、ここで書けないようなことを平気でしている。
逆だろう。
まずは、社員のみんなを幸せにして、それからカンボジアの子供たちだろう。
元暴力団員も経営者も同じ。
周りの身近な人たちを幸せにすることなど、まったく考えていない。

お父さんは、助ける、幸せにするにも順番があると思う。
まずは、自分だけでしっかりと歩める力をつける。
それから、家族や友人など、身近な人から幸せになってもらう。
そのための協力や助ける行いをするべきだと思う。
遠くの人から幸せになって、最後に身近な人が幸せになるより、自分の周りの人々が幸せになり、そこから他の人たちに幸せが伝わる方がいい。
近いところから幸せの輪を広げていく。
そうなるように、行動する。
ボランティアを否定するわけではないんだ。
身近な人たちを犠牲にするような、ボランティアには違和感があるということ。
身近な人たちの笑顔に囲まれて暮らす。
これ最高だよ。
身近から大切にするべきだよ。